大工さんに誘われて、木挽きを見学に行って来た。
機械化された、製材所がなかったときの技術。
鋸 (のこぎり) の象徴的な形の、大きな鋸。
大鋸(おが)と言うらしい。
腕に覚えのある、何人かの大工さんが、集まった。
中には、こんな数の大鋸を車に持参した大工さん。
朝から挽く事、15時位には、上の板が動いた。
息を呑む瞬間、木との初対面。
簡単に調べたが、今から500年前には、木挽きの技術が確立されている。
そして、今、僅か数十年で、この技術がなくなろうとしている。
大鋸を挽いている大工さん、素手で木との対話、
「ここは堅い、節かな?」
ダイレクトに木からのメッセージ。
沢山の大鋸を持っている大工さん、
「簡単に挽かせてくれた木ですね。」
自分達は、あくまでも受身の姿勢。
挽いてやったのではなく、挽かして頂いた。
ケヤキの成長途中で、環境が激変したと思われる跡。
もしかすると、浅間山の天明の噴火か?
木挽きの歴史と、環境変化、推定樹齢300年のケヤキ、まるで、タイムカプセルを開いたのかのよう。