家の廻りの四季
黒蟻の郡飛

我が家の敷地に、家を建てる前に、大きな栗の木がありました。
家を建てる為に伐採した後、その切り株に大きな蟻の巣がありました。

長男は幼いときに、その根の虚に肘まで突っ込み、肘から先を蟻に一斉に噛まれて騒いでいた事を思い出します。
彼はなにを考えていたのか、今でもわかりません。

それから彼此15年程が経ちまして、梅雨時期の蟻の郡飛が、我が家の季節の風物詩になっております。
「おっ、今年も来た!」
そんな感じです。

羽蟻と言っても、これは黒蟻の群飛で、シロアリの様に家を食い荒らす訳ではなく、むしろ、シロアリを捕食する役目の蟻です。
自然は絶妙のバランスを取りながら吊り合っております。なので、我が家ではこの蟻に薬剤を掛けて駆除する事はしないようにしております。
絶妙なバランスなところを押すと、一時は押すことは出来ますが、それは揺らぎの中で、その後、押し返される事が起こると思います。

自然には、極力、力を加えず、緑の中で静かに過ごしたいのです。

軽井沢の森の中から、今年も順調な季節の廻りに感謝です。

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