朝霧

初夏の軽井沢

霧の掛かる朝。
湿けった質量のある空気が、風もなく停滞している。

初夏の軽井沢
谷から引き揚げた薪

こんな日は、季節を謳歌する夏鳥の歌も少ない。

初夏の軽井沢
庭先の山法師

ただただ、高木の山法師の花が視界に入る。
朝霧の中でも、一生を全うするかのように、満開の花。

初夏の軽井沢
食卓からの景色

こんな朝は、昨日の温度が残る、守られた室内で、白湯の温かさが身体に染み渡り有り難い。

間も無くすれば、停滞した空気が循環を取り戻し、覆い被さっていた朝霧もとれ、梅雨の合間の初夏を思わせる太陽が顔を見せるはず。

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窓越しの庭先は、軽井沢の初夏

軽井沢の初夏
散り際の肝木と、開花の山法師

早起きして、居間に降りる階段から眺める景色。
淡く回ったライトが、とても、柔らかい光景を与えてくれる。

バックコーラスは、艶やかにクロツグミの囀り。

手前の木が、肝木の白い花が散り掛け。
奥の白い花の山法師が、開花を始めたところ。

その手前のえごの木も、白い花の蕾を持っている。

軽井沢では、高木が隆盛を極め、人間の住んでいる地表が、まるで、深海の底の様。

ひっそりと深海で過ごしている雰囲気。

そして、夏を彩る白い花。


とても軽井沢らしい瞬間。


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浅間山麗の家

「浅間山麗の家」リビング梁組み

軽井沢町に移住の、3人のご家族のための住宅として建てられました。
熟練大工の手刻みによる松梁を使った骨組みを現しに使用し、骨組みの力強さが感じられる住宅です。
また、敷地内に生息していた栗の木を使い、尺角の柱が居間の入口に設えました。その昔から、軽井沢の地で生きていた栗の木が、新たな移住してきた家族を静かに見守ながら、第二の人生を 送 っているようです。

断熱仕様が、野地面250mm・壁面180mmのセルローズファイバーで施工され、また、アルミサッシは3重ガラスを用い、大きな開口には障子の太鼓張りを併用し、5膜4層の空気層で強く断熱強化されております。
次世代の断熱基準を軽くクリアできる性能を持った住宅です。

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追分の家

別荘の建て替えで計画されたこの建物は、別荘の敷地内に自生する、亡くなられたご主人との思い出の詰まった赤松を、新たな建物のキーとして使用する事が重要な設計のポイントとなっております。
厳冬期に新月伐採されたその材は、建物の幅いっぱいの長尺材に木採りされ、建物を貫くように梁として用いられています。
その他の材料は地松に合うように、地産材を全ての部材に使用し建てられました。
何処となく落ち着く空気を持った建物です。

建築地:軽井沢町 追分

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