俵屋さん

京都 俵屋旅館

京都 俵屋旅館

日本を代表する旅館と言われる京都の俵屋さん、この度、行って来ました。

俵屋旅館 皐月献立

季節に沿うお献立、素敵です。

俵屋旅館 坪庭

季節を設える坪庭。
菖蒲と、藤の蔓。

何とも、素敵なおもてなし。

大女将の年さんから差し入れられたワインが、心地良く回る京都の夜なべ。

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寿命を延ばせる簡単な事

今まで100年の歳月をまたいで来た建物、出来る事なら、今後も、長持ちをさせたいと思います。
簡単な事の積み重ね、まずは、炭化させております。

国産唐松の大径木の赤身だけで、ご覧の様に四方柾の土台を、灯油バーナーで焙っております。

雨掛りは栗より強いではないかと言われる、大径木の唐松の心材、表情が美しいです。
その土台の臍穴を、ぶち抜きです。
長持ちをさせたい建物には、水を溜める容器は必要ないのです。

礎石の上の墨、これが通り芯です。
大工さんが、お賽銭を仕込みます。

この部分は、建物の出隅になり、雨掛かりが多くなる事が予想され、建物全体の弱点になる為、土台と柱脚を良く焙りました。

国産唐松の柾の木目、民芸の雰囲気で、とても美しいです。礎石、手を掛けた土台の礎石との取り合い、強度を確保する為の込栓打ち込み、腐朽に対抗する為の炭化、全てが会い合わさり景色となっております。

必要と思われる事の積み重ねに「美」は現れ、魅せてやろうという心に「美」は失せる。

面白いですね。

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礎石に土台

哲学者の山の家です。
当初、コンクリートの基礎を計画しましたが、何か?この建物を「穢す」気がして、基礎屋さんに石を据えて貰いました。
築100年の建物、当然の事ながら、当初からの部分は、自然素材しかありません。
そうなると、コンクリートも何か違う気が致しました。

土台を敷く作業、礎石の形に土台を加工します。
天然石だから、簡単ではありません。
礎石に土台を乗せ、形を写して加工します。

微調整に入り、礎石の上に土台を乗せて叩きます。

赤いマジックで囲った所、土台が潰れ黒く鈍く光っております。
そこを微調整で削って行きます。

そんな事を何度か繰り返すと、礎石と土台が吸い付いたようになります。

大工さん、腕の見せ所。

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胃袋に穴が空くⅡ

建物を浮かせたままの基礎工事、こんな事、嫌なんですが、要所をジャッキアップし、補強も慎重に入れた状態。哲学者の先生は、「ユニットバスでもいい」というお話しですが、いや、先生がユニットバスに入っている光景は考えられないのです。

設計屋は、五右衛門風呂を作りたくて、大掛りな基礎工事。建物は宙に浮いたまま。

ユニットバスは先生に合わない。

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胃袋に穴が空く

画像の左側、柱が切られ、土台が撤去され、建物が中に浮いている。
建物が倒壊しない様に、ジャッキを架けるも、全てが勘の領域。
大工さんと相談しながら、建物をジャッキアップする。
若いときに、こんな仕事を請けていれば、間違いなく一晩で胃袋に穴が空く。
「明日、行ったら建物が倒れているのでは!」と。

石垣に盛土と思われる部分は、圧密沈下を起こしていると思われる部分、ジャッキアップ作業。

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築130年の改築

知人の哲学者の、山の家の改築。
「そんな、素晴らしい古民家じゃないから、後世に残すというものじゃない。」
そんな言葉を頂いて、設計屋は今後の設定寿命を30年から40年と考える。

近年の改築に使ったと思われる新建材のベニヤ板、条件の良い天井なのに、「ベロベロ」。
なんだ、この気持ちの悪い材料は。
新建材、だらしなく数十年も耐えていない。

建築当初の栗の土台、土に触れていても、なにの問題もない。
新建材に比べると、流石の表情、条件の悪い土台の位置で余裕で100年。
そして、当時の大工の息吹が感じられる切削痕。

私も解体作業に参加し、時代の生き証人と対面。
過去を検証すれば、未来が見える。

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軽井沢、夏の犬の過ごし方

軽井沢も、気温が30℃近くなる日があり、毛皮を被っている犬は、大変そう。

散歩は、水辺がいい様だ。

軽井沢で犬のいる暮らし
用水に浸かる犬

人間が素足で浸かれば、痛いほどに冷たいが、犬は心地良さそう。
暑くて口を開けて舌を出しているのではなく、心地良いと笑顔の表情。

軽井沢で犬のいる暮らし
苔の上を歩く犬

散歩コースは、出来るだけ木陰に覆われたラフな路面。
軽井沢だって、焼け込んだアスファルトの上では、犬がかわいそう。

画像の緑は、芝ではなく、苔。
大きな木に被われた通り、人間だって、ここに来れば涼しい。

少し走れば、用水の中に浸かり込む犬。
人間の方が、あごが出る。

軽井沢で犬のいる暮らし
用水に腹まで浸かる犬

水に浸かっている犬、暑い表情は一つもない。
高原は、お盆を過ぎれば、秋の気配の空気。

軽井沢での犬の生活、森の中では、野生動物の匂いを追い求め、木陰の未舗装路を走り回ったあとには、用水で水浴び。

軽井沢で犬のいる暮らし
家の中は涼しい

家に帰ってくれば、外の暑さは信じられないほど。
日中は、窓を閉めて、暑い外気を入れない。
犬だって家の中にいれば、暑がって舌を出す事もない。

これは、自然の恩恵に与った土壁の効能。
今年は、畑仕事で火照った身体を冷やす為に、2階ほど、扇風機を回した。

「エアコン嫌いの親父が作った家だもの、合わせるしかないだろ。」
とても、真顔な我が家の犬

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