浅間山が、噴火した。
実は、我が家は浅間山の火口から、居住している地域としては、最も火口に近い地域だ。
子供達の通った小学校は、浅間山の火口に最も近い学校で、火口から8km。
しかし、今回の噴火は、空振を伴わず音がなかった。
また、噴火は夜間で見通しも効かない。
だから、噴煙を上げている浅間山の様子も見えない。
つまり、最も火口近くに住んでいる住民が、浅間山が噴火した事を知らない。
のんきなものだ。
そんな中、テレビでは火映現象映し、噴火をニュース速報で流す。
それでも、火口から最も近い住民は知らない。
そこへ、遠方の知人から連絡が入る。
「大丈夫か?」
そんな事で、浅間山の噴火を知る。
自然災害に対して楽観視は禁物だが、浅間山の噴火に伴う過去の事例では、噴火による本格的な被害がでるまでは時間に猶予がある。
火口近くまで登っている登山者は別だが、住んでいる地域は、現状の火口よりそれなりの距離がある。
8kmとなれば、火山弾が飛んでくる距離ではない。
つまり、空振で建具が飛ばされる位が、この辺りの即効性の被害だ。
所詮、その程度。
それでも、火砕流が発生すれば、我が家も駄目かも知れない。
ただ、火砕流が発生するまでには、膨大な噴火量、堆積物が必要。
そんな訳で、火砕流が発生するまでには時間が掛かる。
つまり、その内に、逃げればいい。
大気圏に多量の噴出物を到達させられる噴火は別だが、火山被害は極所。
簡単な話し、大規模噴火でも、ここから僅か数キロ程、逃げればいい。
それも、猶予の時間は、程々にある。
TVやネットでは、浅間山の噴火で大騒ぎだったが、火口に近い地元は、いつもと変わらぬ朝。