寿命を延ばせる簡単な事

今まで100年の歳月をまたいで来た建物、出来る事なら、今後も、長持ちをさせたいと思います。
簡単な事の積み重ね、まずは、炭化させております。

国産唐松の大径木の赤身だけで、ご覧の様に四方柾の土台を、灯油バーナーで焙っております。

雨掛りは栗より強いではないかと言われる、大径木の唐松の心材、表情が美しいです。
その土台の臍穴を、ぶち抜きです。
長持ちをさせたい建物には、水を溜める容器は必要ないのです。

礎石の上の墨、これが通り芯です。
大工さんが、お賽銭を仕込みます。

この部分は、建物の出隅になり、雨掛かりが多くなる事が予想され、建物全体の弱点になる為、土台と柱脚を良く焙りました。

国産唐松の柾の木目、民芸の雰囲気で、とても美しいです。
礎石、手を掛けた土台の礎石との取り合い、強度を確保する為の込栓打ち込み、腐朽に対抗する為の炭化、全てが会い合わさり景色となっております。

必要と思われる事の積み重ねに「美」は現れ、魅せてやろうという心に「美」は失せる。
面白いですね。

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礎石に土台

哲学者の山の家です。
当初、コンクリートの基礎を計画しましたが、何か?この建物を「穢す」気がして、基礎屋さんに石を据えて貰いました。
築100年の建物、当然の事ながら、当初からの部分は、自然素材しかありません。
そうなると、コンクリートも何か違う気が致しました。

土台を敷く作業、礎石の形に土台を加工します。
天然石だから、簡単ではありません。
礎石に土台を乗せ、形を写して加工します。

微調整に入り、礎石の上に土台を乗せて叩きます。

赤いマジックで囲った所、土台が潰れ黒く鈍く光っております。
そこを微調整で削って行きます。

そんな事を何度か繰り返すと、礎石と土台が吸い付いたようになります。

大工さん、腕の見せ所ですね。

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