沢の流れる家

初夏の軽井沢

古民家に憧れを持つ施主さんの、既存住宅への増築工事でした。
既存建物のユニットバスのフェイクな大理石柄がとても異質に感じられるとの施主さんの感性、私も同感出来るのですが、見てもらった設備屋さんや建材屋さんが、「最もグレードの高いユニットバスです。」との事。
それを壊して作り変えるのは勿体無いのではないかとの意見が強くありました。
本当は、琺瑯の浴槽で、きれいなタイルでも貼れば、良い浴室が出来るのですが、数年しか使っていない「最高級グレードのユニットバス」が引っ掛かるのです。
それではと、着眼点を変えて、檜の露天風呂を作ろうという流れになり、2階のベランダに露天風呂を作りました。
ご覧の様にベランダという中間領域が、生活にとても潤いをもたらす建物となりました。

建築地:軽井沢町軽井沢

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丘の上の家

南傾斜地の小高い丘に建つ別荘です。
建築地に自生していた赤松を、小屋組みの材料として使用しました。
材料をふんだんに使った小屋組を見上げる吹き抜けは、力強さが伝わってきて安心感の持てる空間となっています。

建築地:小諸市 イトーピア

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斜面に建つ家

軽井沢町三井の杜 斜面に建つ家

国有林に隣接する管理別荘地内の傾斜地に、建てられた別荘です。
建築地には赤松・カラマツが自生しており、それを厳冬期の新月伐採で長尺材に製材し、その木材を有効利用し建物が建てられました。
太い骨組みの材料と繊細な造作の組み合わせで、緊張感を持った空気が漂う建物です。
傾斜地の基礎工事で大量発生する残土を有効利用し、敷地内に進入路を設け建物附近まで車を入れることが出来るようにしてあります。

建築地:軽井沢町 三井の森

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